通信網管理プログラム

通信障害 “私にまかせなさい”


海外技術動向
「worm(むし)」という computer program を通信 network 内に入れて通信網 を管理する network の新しい技法を東工大理学部大野浩之助教チームが研究 している。このような network 技法は「worm」が通信網の故障を感知し、早 く警告することである。

大野助教チームが研究している新しい技法は業界の関心を集めている。

サービス層故障検索

ネットワークの規模が大きくなると管理は更に難しくなる。このために大野助 教チームはサービス層と管理層を分けて、もしサービス層で通信が切断されても 確実に故障を発見、連絡できる管理システムを考案した。network 内を worm がまわりながらいちいち検査するのである。回線が切断されて worm が来た道 にもどれないときにも別のルートを通して管理者に確実に故障状況を知らせる モデルである。

「WSD」
network 上をまわる worm は管理者からある課題をもらって各端末機に接近、 適切な解答をもらって再び管理者側に戻ってくる。worm は通信網にいくつか まわってもよい。実際にシステムを稼働させるには worm をうけとる各端末機 の computer に worm に与えられたメッセージを解釈し、適切な解答を worm にかえしてくれる「WSD」というソフトウェアーが必要である。

あらかじめ WSD に解答できる内容を登録し、そうでない情報に関してはしな くても良い。また、WSD を受信側に置いたのは悪用を避けるという意味もあ る。worm が接近したとき、WSD がない場合には worm の情報は実行されな い。computer virus のような予知できない活動をさせない制限を作ったから である。実際の使用法を見ると、一旦管理者がある命令、課題を worm に与 え、通信網に送る。命令は「使用者の数を調べる」とか「ブティング(ブーテ ィング?)してからのの稼働時間」「もっともよく使われている software の名 称」等に与えられる。またすぐ隣の computer の動きを 24 時間見まもりなが らもし故障がなければ管理者側に戻ってくる命令もある。

無線呼出しも可能...
「またあらかじめ故障したところを発見するともっとも近い computer にそれ をしらせる」等の任務を与えておくと、故障をしらせる。責任者の無線呼出し 機を鳴らす等の技術も可能である。その他、障害が直るまでその場所で待って いて、回線が無事に連結されたのを確認して戻ってくることの他に、たどって きたルートとは別の破壊されていない経路をさがしだして結果をもってくるこ ともできる。大野助教チームは実際に worm で各端末の稼働状況を調べるとか 呼出し機械を実現してみせてくれた。大野助教チームは「ワイドインターネッ ト」で実験する計画をたてている。

信頼性の課題
worm 自体は WSD で行動の制限を受けているから危険性はないとしても、学内 の実験では worm が中途で命令どおり動かずに、機能を停止したり、命令を完 全に実行する前に中途で戻ってくる場合もあった。大規模 network で稼働す るのはこれから worm の信頼性がどのくらいいいかということによる。 これからは pc を利用して最近の問題である virus 感染の調査機能を worm に担当させる日も遠くない。
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