大野研研究テーマについて

大野研究室の研究テーマは大きく4つに分類できます。

Network Management

ネットワークが確実に動くためには、管理者の努力が欠かせません。 しかし、その仕事はとても大変です。管理者の仕事を軽減させるための 仕組みが必要です。私達はネットワークに依存しないネットワーク管理 システム(WIDE/PhoneShell)、ネットワークを動きまわり管理作業を行う エージェント(NMW)、ネットワークのさまざまな情報を収集、整理して 管理者の判断を支援するエージェント(MagP)開発を行っています。 またstethoシステムはネットワークを流れる情報を音として出力できます。 ネットワークについての専門的な知識がない人でも、ネットワークの状態を 感覚的に把握することができます。

Network Infrastructure

インターネットは単につながることが重視されてた時代から、それを利用する 時代になっています。これとともに、インフラストラクチャの意味も、 つながるだけでなく、快適に利用できることまでも含むようになっていると 考えます。PICKLES Projectは街頭などあちらこちらに公衆端末を設置する ことで、「いつでも、どこでも、だれもが」快適にインターネットを利用できる 環境の提供を目指しています。また、利用者が現在所属する組織に依存せずに、 「利用しつづけることができる」インフラストラクチャの実現も必要です。 bonsaiシステムは一生利用しつづけることのできるホームページのアドレスを 提供します。それとともに、組織に依存しない名前空間を考察します。

Alternative Internet Access Method

コンピュータに向かわなければインターネットを利用できないわけではありません。 今後インターネットが発展していくためには、むしろ他の通信メディアと 協調していく必要があります。CIDSはFAXや電話などの既存の通信メディアを 活用し、相互の情報交換を可能にした情報システムです。DENKOは インターネットから操作できる電光掲示板です。 インターネットの情報を一度に物理的に多数の人間に伝達することができます。 これは災害時などの避難所での情報伝達にも力を発揮します。 C-Ponはネットワークに接続されたコンピュータから、さまざまな家電機器を制御 します。自宅のビデオの予約を変更したり、照明のON/OFFなどが遠隔地から 行えます。

Collaboration on the Internet

インターネットの利用者の協同作業を支援します。 monjuはインターネット上での協調文書作成支援システムです。インターネットに 散在する複数の執筆者が、協調して一つの文書を作成するさいに威力を発揮します。 楽々調査票はインターネットを用いたアンケートシステムです。インターネットの 利用者からの、匿名での意見収集が実現できます。
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Last modified: Sat Jun 10 16:52:28 JST 2006