多数の人を対象とした運用実験の場として
付属図書館に端末を設置する機会を得ました。
さて、図書館の役割というものを考えると、
その一つに「提供された情報を求めて人々が集まる場」というものがあると
いえます。
その延長線には「インターネットに接する場」としての図書館があると
私たちは考えます
つまり、人々が図書に触れ多くの図書から情報を得る場所が図書館であると
考え、「図書」を「情報」にまで拡大して解釈すると、
「インターネットの情報に触れ、インターネットから多くの情報を得る」場所
という役割を図書館が担っても不思議はないと考えるわけです。
さて
東工大付属図書館
では平成6年度より電子図書館の構築を目指して、いくつかのプロジェ
クトチームを編成しての活動が行なわれています。
その中の一つであるI.I.pro. (
Information Infrastructure project)
は、電子図書館実現に向けたネットワークの基盤作りに携わっています。
この一環としてWWWを用いた図書館のホームページを開設し、積極的な情報公開を
手がけています。
また来館者が館内でホームページの参照ができるように、
WWWのクライアントが動作する端末(以下WWW端末)の利用サービスを提供してきました。
しかし以前使われていた端末には動作速度、利用者管理の点が不十分で
あり、使いやすさ、保守性、動作速度などの要求を満たす
端末が求められていました。
このような背景のもと、PICKLES端末の技術を用いたWWW端末の試験運用が
付属図書館と著者らとの共同により行なわれることになりました。
PICKLES端末の持つ高い保守性や、IDカードによる利用者管理機構などの特徴は、
WWW端末としての要求を満たします。
現在PICKLES端末を用いたWWW端末が大岡山本館に3台、長津田分館に2台設置されて
います。