歌うTiMidity

これは、TiMidityを使って「歌」を歌わせるための音源集です。
音の素材には「 こえうぇぶ 」の音を用いています。
SoundFontにして他の音源なんかからも使えるようにしようと思いましたが、 ツールなどの関係で挫折しました。
ちょっとだけバージョンアップ(5/5/2005)。

ダウンロードはこちらから。

サンプルはこちら。 0.1.0と0.1.1の違いは以下になります。
00README:
歌うTiMidityいんちき版
						ver. 0.1.0 (3/16/2004)
						ver. 0.1.1 (5/5/2005)

1. はじめに

このパッケージはTiMidity++(http://timidity.sourceforge.net/)で歌わせる
ための音源集です。
音の素材には「こえうぇぶ」(http://reisiu.iamas.ac.jp/)の音源を利用しています。
このパッケージに含まれる音声ファイルは、「こえうぇぶ」の音素材に対して、以下の
編集を加えてあります。
 ・ AIFF->WAVに変換
 ・ 音量を上げる
 ・ 無音部分を削除する
 ・ ループポイントを指定する

音高が約半音ずれているようだったので、付属のTiMidity用のconfigファイルでは
半音シフトしてあります。音程のずれについては調整していません。

2. インストール

まず、WAVファイルを直接読んでいるので、新しいTiMidity(TiMidity++-2.13など)が
必要です。

koeweb-0.1.0.tar.gzを展開すると、koeweb-0.1.0というディレクトリが作成され
ます。その中にkoewebというディレクトリがあるので、これをTiMidityの音声ファイル
置き場(例えば/usr/local/share/timidity/instの下)にコピーします。

次にkoeweb.cfgというファイルがあるので、これを設定ファイル置き場(例えば
/usr/local/share/timidity)にコピーします。

TiMidityの設定ファイルに、koeweb.cfgを読みこむ内容を追加します。
例:
 dir /usr/local/share/timidity/inst/koeweb

 include koeweb.cfg

3. 使い方

このパッケージでは、50音の切り替えはプログラムチェンジを使う方法を採用して
います。
koeweb.cfgでは、bank 50を設定しているので、bank 50を指定した後、プログラム
チェンジで発音する音を指定します。例えば「あいうえお」を「ドレミファソ」で発音
させたい場合をMMLで書くと、以下のようになります。

@0 c4 @1 d4 @2 e4 @3 f4 @4 g4

この指定方法を記述するのは面倒なので、以下の支援スクリプトを用意しました。
 1. rom2prg.pl
  ローマ字をプログラムチェンジ番号(0〜121)に変換します。

 2. k2prg.pl
  日本語全角カナ文字をMMLでのプログラムチェンジ表記(@nn)に変換します。
  カナ混じりのMMLをこのスクリプトに通せば、MML2MIDなどでSMFに変換可能に
  なります。

ローマ字と日本語カナ文字でどのような表記が使えるかは、それぞれのスクリプト
のソースを読んでください。

4. サンプル

 1. aiueo

  50音を順番に発音するサンプルです。aiueo.mmlがMMLのソースで、これを
  MML2MIDでSMFに変換したものがaiueo.midです。

 2. kakko

  「かっこう」のサンプルです。以下の手順で再生します。

    - ./k2prg.pl kakko1.mml > kakko2.mml
    - mml2mid kakko2.mml kakko2.mid x
    - timidity kakko2.mid

5. 著作権

koewebディレクトリ以下にある音素材については、「こえうぇぶ」の著作権表示に
従います。それ以外のファイルについては、貼付のCOPYINGファイルに示された
BSDライセンスに従います。


関連リンク
Masahiko KIMOTO, Ph. D. <kimoto@ohnolab.org>
Last modified: Sat May 7 14:24:42 JST 2005