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PICKLESプロジェクトについて
PICKLESプロジェクトとは
この数年のインターネットの普及には驚くべきものがあります。「インターネット」という単語自体はもはや市民権を獲得した
といっても過言ではないでしょう。しかし実際人間同士のコミュニケーション
の道具としてのインターネットは一般的な手段といえるでしょうか。なにより
も言葉のみが先行してしまい、現実のところ多くの人にとってインターネット
は名前だけは耳にするものの触れることのない「絵に描いた餅」
でしかありません。またインターネットを利用するためには仕事場や家
のパソコンなどの端末を用いなければなりません。つまり特定
の場所に拘束されているわけです。ごく日常的なコミュニケーションの
手段となるためにはそれが「いつでも」「どこでも」「だれでも」
利用できるものであることが必要だと私達は考えます。
例え話として電話を用いるとすると、現在は一部の人だ
けが自分の家に電話を引き込んでその恩恵を受けている状態であると思われま
す。これを広く一般的なものにするためには、街角のあちこちに公衆電話を設置する方法があるでしょう。これにより外出中で
も電話サービスが利用できるばかりでなく、家庭に電話を引き込まなくても誰
でも電話サービス(の一部)が利用できることにもなります。実用性と共に、電
話というコミュニケーションの手段の普及にも役立てます。インターネットに
ついても同じ事が言えると私達は考えます。そこでインターネットにアクセス
するための公衆情報端末の開発プロジェクトを発足させ、
その名前をPICKLESと
しました。1995年の夏のことです。
PICKLES Project <pickles-talk@@ohnolab.org>
Last modified: Fri Aug 13 15:10:45 1999