今までのマシンは、すぐに故障する、故障時のメンテナンスが大変という弱点
がありました。
そのため、マシンの管理者は常にマシンを監視し、また大変な労力をかけてメ
ンテナンスを行って来ました。
一方PICKLESは、ディスクをシステムディスクとユーザディスクの二つに分け、
OSのアップデートや管理を容易にしました。
アップデートの際は、PICKLES工場から送られて来るシステムディスクを入れ
換え、いくつかの質問に答えるだけで、すぐに以前と同じ環境を利用できます。
また、管理者はOSの内部構造に関わるメンテナンスを行う必要はなく、ユーザ
ディスク内の必要な情報だけを管理するだけでよいのです。
また、PICKLESは単体でも耐故障性に優れていますが、万一故障した場合でも、
ユーザディスクを他のPICKLESマシンのユーザディスクと差し替えるだけで、
すぐに元のマシンと同じ環境を利用できます。
大地震や台風などの災害時には、正確な情報をいかに迅速に効率良く得るかが
重要です。
また、救援物資要求などの情報を送信し、資源を効率よく分配する必要があり
ます。
PICKLESは、IAAを標準でサポート(*)しており、災害時にはすべてのPICKLES
端末を、災害情報入出力の拠点とできます。
さらに、PICKLESはさまざまなメディアとの情報送受信をサポートしています。
災害情報はインターネットだけでなく、電話やファクシミリ、電光掲示板など
のメディアにも出力できます。
また、入力情報を音や印刷された文字として取り出せます。
もし多くの情報網が寸断されても、PICKLESはさまざまな情報網を駆使して災
害情報の入出力を行えます。
公民館や学校、図書館などにPICKLESを導入することで、災害時には避難所の
情報拠点として、非災害時には公共に情報を提供する公衆情報端末として力を
発揮します。
(*)PICKLES 2.00 DR4からサポート
PICKLESは、さまざまな障碍を取り除きすべての人が平等に情報を送受信でき
る、バリアフリーな環境の構築を目指しています。
目や耳が不自由な方はもちろん、キーボードを打つのが苦手な方、ディスプレ
イを見るのが嫌な方などでも自由な情報送受信できるようにするため、さまざ
まなメディアをサポートし情報の相互送受信を実現しています。
これにより、公共の場所での情報拠点としていつでもどこでも、そして誰でも
さまざまな情報源にアクセスできます。